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アロマの素敵な暮らし

IFA認定アロマセラピスト森安めぐみが、アロマセラピーのさまざまな魅力をご紹介。

Vol.23

思いもよらないこと


Date:2009.07.30

半年ぶりのコラム更新となってしまい、私のコラムをお楽しみいただいていた方には申し訳なく思っております。実は、少々無理をしたのか、体調を崩し病気になってしまったのです。私は常日頃から健康には気をつけていたつもりでしたが、本当は気をつけていなかったのかもしれないと深く反省しました。私の体から出でいたサインを見逃してしまったのです。体の疲れ、首や肩の凝り、足のむくみ、知らず知らずのうちに溜まってしまったストレス…健康診断での経過観察を軽く見ていた私にバチが当たったような気がしました。今までの私は、自分の体のことを二の次にして暮らしていたのでしょう。自分のことを自分で癒すことができないなんて。これからの私は、このことを教訓にしなくてはなりません。

忘れもしない2月5日、担当の医師より電話で乳癌の告知をうけました。「昨日の検査の結果、森安さんは癌です」といわれた瞬間、愕然としました。今、改めて思い出しても呼吸が苦しく感じてしまいます。頭が真っ白になるというのは、こういうことを言うのか……と初めて思いました。でも、頭が真っ白になりながらも、どこか冷静な自分がいたのもはっきりと覚えています。その冷静な私は、「無理がたたったのだから仕方ない、病気を受け入れてきちんと治そう」と思う自分と「癌の告知って、こんなに簡単に電話ですることなのか」「医師の見間違いではないのか」と納得できない自分と冷静な自分が交互に見える思いがしました。

医師は私がそんな気持ちでいるとは、全く考えもしないようでした。受話器から「紙とペンありますか」という声は聞こえていたものの、返事ができない私。対して医師は淡々とMRIの日、CTの日、入院日、手術日を一気におっしゃったのですが、私は全く書き留めることができませんでした。呼吸が苦しくなり、立っていることもできず、座っていることもできず、ただ、息子のこと、仕事のこと、家族のことを「どうしよう……」という思いがめぐっていました。

生きていると本当に思いもよらないこと、自分の力だけではどうしようもないことがあるのだと強く感じました。人が今、こうやって生きていられることは本当に大変なことなのだと思うのです。無事に手術を終えた私は、その3月10日を境に生まれ変わったと思って今に至っています。

いつか、機会があれば「アロマセラピストも癌になる」というテーマで皆さんの前でお話しができれば良いなぁと思っています。そして、私の体験が多くの女性を救えるのなら力になりたいと、心から願っております。


 

Vol.24

神々の美術


Date:2009.08.04

今年の東京の夏は、ジリジリと暑く感じる日と、夏は一体どこに行ってしまったのだろうと思うくらい涼しい日の繰り返しだなぁと感じています。ある暑い日、東京国立博物館の「伊勢神宮と神々の美術」という展覧会を観に行ってきました。私は、2年前に人生初の一人旅でお伊勢参りに行っておりまして、美しい日本の風景にとても感動してしまいました。今でも目を閉じると、その時の記憶が鮮明に残っているのです。

この東京の展覧会では、伊勢参詣曼荼羅が展示されていたり、古くて新しい神宝が展示されていたりと興味深いものが多く、東京でこんな想いに浸れるとは思ってもみませんでした。 私の中で伊勢神宮の何が魅力かというと、人々が行きかう道路と橋を隔てて内宮や外宮に入って行くときの“何かが変わる瞬間”があることだと思うのです。空気なのか、音なのか、雰囲気なのか、見ためなのか……そして、初めて訪れたのにもかかわらず、どこか懐かしいのです。静粛な空気の中に、ゆったりと流れる時間、青々とした深い森の中から、神々がこちらの様子をそっと見ているような気さえしました。 ただ、ただ、その場所にいるだけで心が満たされるような大きな「なにか」に包まれていくのが分かり、とても心地良かったのです。

今回の展覧会では「神々の杜」という檜や白檀などのお香がありました。私は初めてお香を買ってみましたが、エッセンシャルオイルの香りとは違ったおもむきがあり、とても気に入りました。それからというもの、出勤前にお香を焚き、大きく深呼吸をして心を落ち着かせてから仕事へ向かっています。あまりに良い感じなので、残りの2種類「五十鈴川」と「道の灯火」を夏の終わりまでに買いに行こうと思っているところです。

皆さんも夏の暑い日に、大きな「なにか」に包まれに出掛けてみませんか。

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 「テーマは未定」…9/14~9/18