SAUNA COLUMN

第4回 「香り」がサウナライフを快適にする

サウナに広がる、「香り」の楽しみ

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、本当に彼岸を境に朝夕の気温が変化するのが実感できます。気温がだんだん下がってくると、夏にシャワーだけで済ませていた人もお風呂に浸かりたくなってきますよね。温かい湯に浸かると、血液の循環が良くなり堅くなった筋肉も柔らかくなって、心身共にリラックスできます。そうすることにより深い睡眠を得ることができ、翌朝の目覚めがスッキリということになるのです

最近では、さまざまな入浴剤が販売されていて、お風呂の楽しみも増えてきているのではないでしょうか。 さて、サウナにとってお風呂の入浴剤に匹敵するものといえば「香り」です。前々回の記事で、ドイツの「アウフグース」のことを書きました。「アウフグース」では木の桶に水を入れ、そこへサウナ用の香料を混ぜます。そして、香料の混ざった水を柄杓ですくい、サウナストーブの上に積まれているサウナストーンへ掛けます。その際に水が蒸気となり、「香り」と共にサウナ室内へ漂っていくのです。施設によっては、日替わりで香料を変えてお客様を楽しませているところもあります。最近は日本国内でも「アウフグース」を取り入れている施設が大分増え、多くの人たちを癒し、喜ばれているようです。

さまざまな「香り」で、思い思いの入浴を

弊社では7年前、オリジナルのサウナ用香料「サウナコロン」を開発しました。「香り」は、ミント、レモン、ベルガモットオレンジ、ヒノキの4種類があり、ドライサウナでもスチームサウナでも広くご愛用いただいています。また昨年には、スチームサウナ用にハーブとアロマオイルを抱き合わせて使う「アクアミストヴェール」という商品も発売しました。この「アクアミストヴェール」は、「香り」の効用だけでなく、呼吸を楽にするインハレーション効果をもたらします。さらにハーブのエッセンスによる肌への保湿効果も期待できることから、特に女性用サウナで大きな好評を得ています。両商品とも徐々に販売数が増えきており、サウナにおいて「香り」を使う施設が増加している証だと思います。

個人で自宅にサウナをお持ちの方は、その日の体調や気分に合わせて「香り」を変えながらサウナライフを楽しむのも一興です。また、業務用サウナにおいては不特定多数の方が汗をかきますので、ややもするとサウナ室が不快なニオイになりがちですが、日常的に「香り」を活用することによって消臭効果も期待できるのです。
これからの寒い季節、体を温めて風邪をひかないように十分にお気をつけください。

サウナコロン
アクアミストヴェール