ATAMI BAY RESORT KORAKUENオーシャンスパ Fuua
- 設計事務所
- 株式会社竹中工務店
- 元請会社
- 株式会社竹中工務店
- 納入内容
- ロウリュサウナ、岩盤浴 ×2、温湿度制御サウナ(男女)
付加価値の高い温浴・スパ設備にこだわりながら
多様な要望にこたえていく
本プロジェクトでは、「オーシャンスパFuua」の男女スパゾーン(5、7階)の展望サウナ、3階の岩盤浴「Laava(ラーヴァ)」「Meressa(メレッサ)」、ロウリュウキャンプの設備などを担当しました。
展望サウナに関しては、眼前の海を眺めながら低温でゆっくりくつろげることを最大テーマに据えて、「サウナ初心者でも息苦しくなく、快適に発汗できる」「サウナ室から眺望が楽しめる大きな窓をつくる」「内装材には木を使いたい」などの要望をクリアすべく、新しいアイデアを盛り込みました。
その一つが、温度・湿度制御サウナです。当社が手がけた都内ラグジュアリーホテルの会員制スパに導入した温度・湿度制御サウナを体験してもらい、その心地よさに高い評価をいただきましたので、それをFuuaでも採用しました。さらに、湿度管理のための蒸気は「間接蒸気」という仕組みを施しています。
当初より省エネという観点から、タワー館の設備である汎用ボイラーの蒸気を新館に引き込んで使用するという前提がありました。ただし汎用ボイラーには防錆剤が利用されています。人体無害の薬剤ではありますが、より安全性を重視し、引き込んだ蒸気をつかって水を温め、あらためて蒸気にするという「間接蒸気」方式を採用したのです。
温度のみ制御しているサウナが一般的ですが、展望サウナでは温度と湿度のバランスを上手にとることにより、露点に達しない設定としています。ですから、ヒノキ材の椅子も一般的なスチームサウナのように蒸気で濡れたまま、ということはありませんし、二重ガラスの大きな窓も結露しない温度・湿度の設定とし、それを常時自動制御しています。
3階の岩盤浴も同様に、温度・湿度制御および間接蒸気システムを採用しています。岩盤浴の加湿は蒸気式か超音波式の加湿器を導入するのが一般的ではありますが、既存の蒸気を加湿に利用したことでランニングコストは通常よりも抑えることができます